初めまして、4匹のねこ達を暮らしている『ひとり』です。
九州の大分県という海と山と温泉に囲まれたのどかなところで暮らしている、平凡な30代の独身女ですが、『一人暮らしで猫4匹と暮らしている』ということだけが他の方とちょっと違うところかもしれません。
今回は私のことと、ねこ達についてお話しようと思います。
ねこが好きになったきっかけ
友達がいない小学生の頃、近所で半外飼いだった黒猫ちゃんと出会い仲良くなったのがきっかけで猫が大好きになりました。
名前も知らない黒猫ちゃんは、私の顔をみるといつもフェンスをひょいと飛び超えてきて、その背中を少しだけ撫でさせてくれていました。
ちょっとしたスキンシップの後はいつも私の目の前で背を向けてどこかを見つめていて、ところどころ白くなった毛が生えた小ぶりな後頭部と、首元を彩っていた少し色あせたターコイズブルーの首輪についていた小さな鈴。
走り寄ってきてくれる時に鳴っていたその音は不思議といまでも覚えています。
その頃から、いつか大人になったらその時は猫を飼いたい。
そんな気持ちが幼い私の心の隅っこでゆるやかに育っていました。
この時はまさか、”大人になった自分が4匹のねこ達と暮らしている”だなんて思ってもみません。
人生何が起こるかわかりませんね。
縞と玉との出会い
当時勤めていた会社の工場に突然あらわれた生後2ヶ月半ほどの、2匹のきょうだいと思われる子猫たち。
1週間ほど工場勤務のおいちゃん達に暖かく見守られていましたが、母猫がまったく姿を見せなかったため「なあ、誰か、猫飼わんか」と事務所に声がかけられました。
猫。と思いながらおいちゃんと見ていると「あんた、猫好きやったな。飼わんか」とさらに声がかかりました。
まあちと見においでと工場についていき、じゃれあいながら走り回る2匹の子猫にノックアウトされたのです。
子猫って初めてみたけど、こんなに可愛いのか!と。
初めて飼うのにいきなり2匹は…などの迷いはありましたが、結局どちらかだけを選ぶことも出来ず、他に誰も引き取る人がいなかったこともあり、きょうだい2匹とも連れて帰ることを決めたのです。
あの時、どちらかだけを選ばなくて良かったとぴったりと寄り添って眠る2匹をみていつもそう思います。
きなことの出会い
きなこは友人A宅の納屋で野良猫産んだ、4匹の子猫たちのうちの1匹でした。
1匹は途中で亡くなってしまい、せっかく生き残った他の3匹には安全なところで暮らしてほしいという気持ちから、乳離れをしたら引き取ってくれる里親さんを探していこうと友人Aとふたりで各所へ声かけを行っていました。
1匹はそのまま友人A宅の子になり、1匹は私の友人Nのところへ。
そうして最後の1匹…きなこは私の友人Sのさらに友人へ貰われる予定になっていました。
一旦私の家で1週間ほど預かることにしたところ、お届け3日前に友人Sから「ごめん、なんか飼えなくなったみたい」と連絡がきました。
まあ飼えないのなら仕方がない、しかし外には戻せないので我が家で面倒をみつつ新しい引き取り手を探していくことになりました。
その後たくさんの方へ声掛けを行ったり、何度かきなこに興味をもってくれたお家へ1日お試しでお泊まりなどをしてみましたが、何故か不思議とご縁が決まらないまま2ヶ月が経過。
その間にきなこはすっかり我が家に慣れてしまい、私も情が移ってしまったのでそのままうちの子にすることになったのです。
むぎとの出会い
飲食店の夜間アルバイトをしていた時に、猫飼い繋がりで仲良くなった厨房スタッフの方からある日の帰り際声をかけられました。
「野良ちゃんが産んだ茶トラの子猫が弱ってるみたいなんよ…ひとりちゃん一緒に見に行ってくれん?」と。
その方はすでに猫を4匹飼っているのですが、みんな10才を過ぎた気難しいメス達らしく新しい子は受け入れてくれそうにありません。
そこで私に声がかかったと言う訳でしたが内心では「いやもう3匹いるし、流石に4匹は無理…」と思いつつも案内してくれる厨房スタッフについて行ったのです。
様子を見に行くと、くだんの茶トラの子猫は私たち2人が近寄っても逃げも隠れもせず、ボロボロでせんべいみたいに薄くなった雑巾の上で目をつぶったまま小さく小さくうずくまっていました。
11月初旬にもかかわらずその日はずいぶんと冷え込んだ寒い夜だったので、その子猫の様子をみて、『あ、このまま連れて帰らなかったらこの子死ぬな』とふと思いました。
すでにずいぶん弱っていたこともあり、どうせ死ぬなら最後くらい暖かいところで看取ってあげようと決心して、マフラーで子猫を包んでミニトートバッグの中にやわく詰め込んで連れて帰りました。
保護してからの数日は食事もほとんど食べることができていませんでしたが1週間後に奇跡の超回復を見せ、大変元気になりました。
その後、里親募集するもやはり声がかからずそのまま我が家の一員になりました。
最後に…
当たり前のことですが、どの子も引き取るときには”わたしが必ず看取る”こと”最期の時までお世話する”をしっかりと心に決めて迎え入れています。
次のねこを迎える予定は今の状況ではありません。
いろんな場面で助けてあげたいという気持ちが出てきますが、これ以上はこの子達だけでなく私も幸せではなくなってしまうので断腸の思いであきらめています。
猫同士の相性や性格的な理由、部屋の広さ、金銭的な余裕など様々な理由があるからです。
私にとってこの子達は家族で、大事な大事な我が子です。
元気に長生きしてもらって、みんなで幸せに過ごして行きたいと思っています。
なので、自身の限界を超えた保護をして多頭崩壊を起こしてしまうということだけは絶対にあってはいけないと考えています。
最後に保護してむぎちゃんが縄張り意識の強い子なので、揺らぐ気持ちが抑えられています。
ありがとうね。
ではまた!ヾ(*・∀・)/
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