
2014年に本屋さんで購入した本を久しぶりに読み返しました。
下村さんご夫婦と暮らすおばあちゃん猫、照枝さん。
18歳から19歳になるまでのお別れまでの一年間の日々を綴った本です。
可愛らしいたくさんの写真、広めに余白をとっていて全体的に見やすく、文章も少ないめ。
お堅い文章というより日記を読んでいる感じです。
写真集に添えられた日記が数行。
本が苦手な方は写真をみるだけでも照枝おばあちゃんの可愛らしさが感じれますよ。
19歳の照枝おばあちゃん
赤いソファーの上がお気に入りの19歳。
人間の年齢にするとなんと92歳!
でも歯もすべてそろっていて、カリカリもなんなく食べられます。
毛並みもふこふこで、とても高齢猫には見えません。
そしてお庭で遊ぶのがお好きなご様子。
若々しい。
写真の中の下村さんを見上げる瞳が輝いています。
慢性腎不全の悪化
照枝おばあちゃん、突然の慢性腎不全の悪化です。
入院治療して数値や状態をみることに…。
4日の入院を経て無事に数値が下がり、退院できることに。
さっそくお家に帰ってきた照枝おばあちゃん、下村さんのお部屋の餌袋やトイレ砂を散らかしたようです。
帰ってこれた安心から、いままでの不安と我慢が爆発したのでしょうか…?
でも元気なら読んでいるこちらも嬉しく感じます。
お別れとその後
引越し後、病気もありながらみんなで穏やかな日々を送っていた下村家。
少しずつ弱っていく照枝おばあちゃん。
そしてある日…
下村さんの旦那さんが帰宅直前に照枝おばあちゃんの容体が急変。
下村さんご夫婦がそろったのを確認したのち、照枝おばあちゃんは旅立っていきました…。
まるで眠っているだけのような綺麗なお顔で。
お花と一緒に写真に写っている姿がありました。
照枝おばあちゃんを見送った下村さんは、しばらくまだお家のどこかに照枝おばあちゃんが隠れているんじゃないかと感じていたそうです。
でもいつもいた場所に、照枝おばあちゃんはもういません…。
しばらくは写真も見ることができなかったと書かれていました。
照枝おばあちゃんがいなくなった数枚の写真が切なくて悲しくて、見ているだけで涙かでてきます。
帰宅すれば『ただいま、照枝さん』と声をかけ、写真がみれるようになってからは『今日は何していたの?』と話しかける。
日々ゆっくりと少しずつ気持ちの整理をしていく。
ひとりはまだ飼い猫を見送ったことがありません。
お別れの時を想像しては、悲しくてたまらなくなります。
ずっとずぅっと一緒にいてほしいと、いつも思っています。
でも必ず、いつかお別れの時がきてしまいます。
いつか来るその日まで当たり前の毎日を、大切に過ごしていきたいと改めて考えさせてくれる本でした。
ではまた!ヾ(*・∀・)/
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