猫好きの皆さんにぜひ読んで、見て、楽しんでほしいねこ絵本!
興味がでたらぜひ手にとってみてください(*・∀・*)
今回も素敵で大好きな絵本のひとつをご紹介します。
なまえのないねこ
『なまえのないねこ』
文・竹下文子 絵・町田尚子
本屋さんで偶然みかけて、吸い寄せられるように手に取ったこの絵本。
物言いたげに見上げてくる猫ちゃんからしばらく目が離せませんでした…。
ふこふことした毛並みと透き通るようなグリーンの瞳が印象的です。
本当に綺麗で、表紙だけでもずっと見ていられるくらいです。
なまえがほしい、ねこ。
主人公は野良猫。
小さい頃はただの『子猫』。
大きくなってからはただの『猫』になった野良猫。
町中を歩いて他の猫達の様子を見にいきます。
みんな素敵な名前も持っていて、野良猫は羨ましくてたまりません。
いいな。名前。ぼくも名前、ほしいな。そんなことをお寺の猫『じゅげむ』につぶやきます。
そんな野良猫に『じゅげむ』はいいました。
「自分でつければいいじゃない。自分の好きな名前をさ」
そうして野良猫は名前を探しにいきます。
街中にたくさんの名前が溢れているのにどれもしっくりきません。
素敵な名前がほしいな、あれはどうだろう?うーん、じゃあ、これは?…でも、どれも違うようです。
野良猫は素敵な名前を見つけることができるのでしょうか?
結末はどうぞ絵本の中で。
猫飼いのお二人が作った素敵な絵本
ちなみにこの絵本の物語を考えた竹下さんと、絵を描いた町田さんのお二人も猫飼いさんです!
この絵本が発売された2019年の際に、竹下さんは5匹の猫と、町田さんは2匹の猫とそれぞれ暮らしているそうです。素敵ですね。
そのことを絵本を読み終えたあとに知ったのですが、『だからか!』と思わず声に出てしまうほど納得しました。
愛情を感じる文章はもちろんなのですが、絵のなかの猫たちのちょっとした仕草や動きがしっかりと描かれていたのでついもう一度全ページを読んで確認してみたほどです。
物陰から通りを伺う後ろ姿、毛づくろい中の格好のままこちらを見上げる姿、周りを伺いながら低い姿勢で足早に進む姿、へっぴり腰で指先に鼻を近づける姿、控えめにそっと寄り添う後ろ姿…。
そんなほんのちょっとした仕草ですが、猫と暮らす私たちはきっといつも目にしています。
ああ、確かに、こんなときはこういう風な仕草をしてるな。
この格好、見たことあるな。
そんな発見もできる、本当に可愛くて素敵な愛情たっぷりな絵本です。
読み終わった後はほっこりとあたたかく幸せな気分になれることを約束します。
まだ読んだことのないぬこ様の下僕のみなさま、必読です!
そして、どうぞ小雨の降る日に読むことをおすすめ致します。
この絵本を読んだ後、傘を持って外へと出かけてみたくなるかもしれません。
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