以前、東北大震災や熊本地震で被災したペット達のお話を聞く機会がありました。
運良く保護された犬や猫達の中には、首輪はないがあきらかに人馴れしている子、服を着ている子、首輪をしている子…飼われていたとわかる子達も少なくなかったそうです。
けれど飼い主さんの連絡先がどこにも書かれてないため、保護できたはいいが連絡をとることが出来ない…そんな事が多々発生していたようです。
マイクロチップって?
そこでみなさん、『マイクロチップ』はご存知でしょうか?
これを体内に装着していると保護されたときに再会できる可能性が高くなります!
今回はこの『マイクロチップ』についてカンタンにお伝えしたいと思います。ちなみに我が家のねこ達は2018年に装着済みです。

マイクロチップは1センチほどの細長いカプセルのことで、太めの注射器のようなもので猫や犬の首の後ろあたりに埋め込みます。
このカプセルの中には15桁の番号が事前に登録されていて、専用の読み取り機でその番号を読み取ることができ、読み取った番号をAIPO(日本獣医師会の飼育者検索用)などでデータ照会を行うと登録している飼い主さんがわかるというわけです。
災害時に飼い主とはぐれたペットが動物病院で保護されたり愛護センターに連れて行かれたとしても、そこでマイクロチップの有無が確認されます。
そこで読み取り機にピッと番号が表示されるとその番号をAIPOで照会し、登録されている飼い主さんに連絡がくるという流れです。
これならたとえ首輪が取れてしまっていても、誰に飼われているペットかがわかりますね。
災害時や脱走してしまったときなど、大事な我が子と再会できる可能性が高まる外れない首輪ということですね!
装着の流れと費用について
動物病院にてマイクロチップ装着
↓
その場でデータ登録用紙に記入
↓
データ登録料を金融機関から振込む
↓
登録完了のハガキが届く
↓
おしまい!
※データ登録料の振込をしないとせっかく装着したチップが役に立たないので気をつけて!
マイクロチップ埋め込み 3,000~10,000円
登録料 1,000円
埋め込みの料金は病院によって異なります。
ちなみに私のかかりつけ動物病院ではボランティアの気持ちでしているとのことで、埋め込み代が3,000円(税抜)でした。
この金額もほぼ装着道具代だったようです。ありがたいですね。
トータルでかかったのは登録料金の支払いを含めた、合計4,000円ちょいの費用だけ。
もっとかかると思っていたので驚きました。病院によって金額は違ってくると思いますので、確かな金額を知りたい方は動物病院さんに電話してみると金額を教えてくれます。
3つの注意点
動物病院、保健所、愛護センターなどのデータ照会として使われているのはAIPO(日本獣医師会の飼育者検索用)というデータベースです。
動物病院や愛護センターでチップ装着をした方はAIPOでの登録となっているので大丈夫です。
しかしペットショップでマイクロチップの装着をされた方はFAMのデータベースに登録されている可能性がありますので、控えなどで確認してみてください。その場合、AIPOにもデータ登録しておくことを強くおすすめします。
なぜならAIPOのデータベースでFAMの登録番号を検索してもでてこないからです!
データ登録だけも出来ますので、かかりつけの動物病院から登録用紙をもらいましょう。
費用は登録費1,000円がかかります。
GPS機能が付いていると勘違いされている方も少なくないようです。
確かに付いていたら非常に助かりますが、残念ながらGPS機能は付いていません。
せっかく登録しても、変更手続きをしていなければもしものときに役に立ちません!
引っ越しや携帯電話の番号変更が発生した際は、必ず忘れずに手続きしておきましょう。
登録完了のハガキが変更手続き時に必要になりますので、大切に保管しておいてください。
マイクロチップはペットの身元確認証
災害が起こった時、言葉を話すことができない大切な家族と離れ離れになったとき、いつか来るかもしれない万が一に備えて再会の可能性を少しでも高めておくために、ぜひマイクロチップを装着しましょう。
マイクロチップは話す事のできない家族たちの大切な身元確認証になります。
まだまだマイクロチップの装着は数が少ないそうですが、動物愛護法が改正されペットショップなどの動物取扱業者にはマイクロチップ装着が義務付けされることになるようですね。
施行は2022年だそうです。
我が家は避妊・去勢後にマイクロチップの事を知ったのでねこ達はワクチン接種と一緒に装着をしてもらいましたが、おすすめは避妊・去勢手術のときにチップの埋め込みを一緒にしてもらうことです。
その方がペット達への負担も少ないですね。
気になった方はかかりつけの獣医さんに尋ねてみてください!
ではまた!ヾ(*・∀・)/
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